Apr. 1, 2009
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新潟県中越沖地震

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けっして 「 巨大災害 」 ではありません-新潟県中越沖地震

震災発生から一週間ほどして、研究仲間が中越沖の現地調査に出かけました。 で、先日その人にあったので聞いてみたら 「 ぜんぜん壊れてなかった、旧耐震でもぜんぜん壊れてない。 旧耐震でもあの程度なら結構持つということだ 」 と言ってました。

やっぱりね。 現地調査に行くといつも思うことですが、マスコミは壊れた家を見つけるのがうまい。 この程度の地震の場合、全壊の家ってほとんどないので、普通の人だと見つけるのにはかなり苦労します。

子供のころに好きだった童話に、毒キノコ( ←敵キャラ )がでてくるものがあったのですが、このキノコたち、10までしか数がかぞえられない。 11以降はすべて 「 たくさん 」 なんです。 11か12も 「 たくさん 」 だし、100や200も 「 たくさん 」 で、彼らが日常的に使う 「 たくさん 」 が11か12なものだから、100くらいの爆弾を 「 たくさん 」 と表現した見張りの言葉を12くらいだと理解して撃沈します( つまり味方が勝ってハッピーエンド )。

マスコミの言葉の使い方もこれににています。 阪神も 「 巨大災害 」 中越沖も 「 巨大災害 」 --;

阪神は死者数6000を超えますが、中越沖は10をちょっと出たくらい。 中越沖の死者数なんか阪神規模でいえば誤差の範囲です。 でも両方とも 「 たくさん 」 ( 笑 )。

中越沖の被害家屋は1万とか言われてますが、それは、壁ちょっとひび割れたという程度の家まで含んでの話で、全壊家屋は300件くらいです。 阪神の場合は 「 全壊 」 家屋だけで10万件を数えました。 中越沖の被害額は一兆円を超えるそうですが、このほとんどは原発停止による機会損失の数値化です。 ようするに 「 稼げたはずの金 」 の皮算用ですね。

つまり阪神と中越沖では、被害規模は500倍違います。 この両方に 「 巨大災害 」 という言葉を当てるのはふさわしくないのです。 皇帝ナポレオンと節約主婦の両方に 「 カリスマ 」 っていう言葉を使うようなもんです。

義捐金を被害規模に応じて払うとすると、阪神に一万円しか寄付しなかった人の場合、中越沖には20円でいいくらいの感じです。 でも両方とも 「 たくさん 」 だから両方2千円・・義捐金っていうのはおうおうにしてこういうことになり勝ちです( それもこれも言葉を知らないマスコミのせいです )。

こう考えると、災害に対する政府の支援基金は、義捐金の規模が相対的に小さくなりがちな本当の 「 巨大災害 」 、死者数が千人を超えるような規模のものだけにしぼってもいいのではないかと思えてくるのです。

余談 : 前に、中越沖の被災地で、被災後一週間くらいから、支援者がたこ焼きだかいか焼きだかを焼いているという話をしましたが、こういうお祭りは小規模災害の特徴です。 阪神なんか被災から一週間くらいだと、ビルの瓦礫の山に 「 ここに6人埋まってます 」 なんて走り書きのメモが残ってるくらいの惨状で、とてもイカ焼きパーティーなんぞしてられませんでした。 アスベストも舞ってたし。 両者は本当に、 「 大鵬 」 と 「 カエル相撲の横綱ケロ吉 」 くらの差なんですよ。