( その2 )




( 2011.02.23 )
てんきらら 

 「キラキラネーム」 の増加で、小学校の先生が頭を悩ます季節が近づいてきた。
「1年生の担任は入学式で新入生の名前を読み上げるのですが、覚えるのに一苦労です。 間違えたら、親御さんが怒鳴り込んでくるし ……」 ( 都内の小学校教諭 )
 1989年以降、695文字の人名用漢字が追加されたことも相まって、我が子の名に難読漢字を用いる親が増えている。 また、人名は読みが自由なので、 「見当も付かない読み方が多すぎる」 ( 同前 )のだという。

 昨年末に明治安田生命が発表した 『生まれ年別の名前調査』 では、 「大宙」 「月」 「虹実」 「希星」 といった名前が登場している。 気になるその読み方はというと ──。
大宙(てん)果てしなく広がる宇宙をイメージ
月(あかり)月明かりにちなんで
虹実(ななみ)虹が7色に輝くことから
希星(きらら)夜空の星のきらめきに由来

 少子化が進む中、他の子と “カブらない” 名前を付けたいとの思いが背景にあるようだ。 こうした命名は俗に 「キラキラネーム」 と呼ばれ、希望する読み方を入力すれば、それに合った漢字を提案する 「名付け支援ホームページ」 まで登場している。
「昔は不思議な読み方をする名前がからかいの対象になることもあったが、今ではむしろ昔ながらの名前の子が珍しいくらいです」( 同前 )
 名は体を表わすというが、キラキラと輝く人生となることを願いたい。





( 2011.09.08 )
ないとなんしー  ! 

 騎士 と書いて “ないと”、南椎 と書いて “なんしー” と読むなど、最近の子供のネーミングが凄いと Twitter で話題になっている。 これら凄い名前は通称 『キラキラネーム』 や、ネットのスラングではDQNネーム等と呼ばれているのだが、実際につけられているのかどうかは不明。 しかし法律上これらの名前を付けること自体は何ら問題ないため、誰かが採用してもおかしくない状態だ。

 問題のキラキラネームが掲載されていたのは、Twitter の写真共有サービスTwitpicのものだ。 掲載されていたものは、男の子が来夢 “らいむ” 彪我 “ひょうが” など意味不明なモノから、女の子に至っては南椎 “なんしー”、紗音瑠 “しゃねる” など、もはや日本人としてはありえない名前が参考として挙がっている。

 どうやらとある神社で、お宮参りの際に参考となる名前を提案してくれているようだが、それにしてもひどい。 しかも神社であるなら、尚更日本のシキタリに従って日本人らしい名前を提案していただきたいものだが、これも時代の流れなのだろうかあまり聞きなれない特殊な名前ばかりだ。

<男の子>
楽気らっきー
来夢らいむ
燃志もやし
騎士ないと
上人うえると
路未央ろみお
折雅おるが
彪我ひょうが
典史てんし
美俺びおれ
黄熊ぷう
日ッ飛ひっと
生粋しぇいき
月男るなお
弟吾流である

<女の子>
南椎なんしー
愛舞いぶ
留樹るーじゅ
紗音瑠しゃねる
奏日亜そふぃあ
茶彩羅てぃあら
乃絵瑠のえる
未羅乃みらの
宝愛瑠じゅえる
華妃羅はなびら
姫舞めまい
緒茶女おちゃめ
可梨実かなしみ
瞳路夢めろん
桃苺橙とまと

 騎士君・来夢君等はあながち無くはない。 実際 「騎士君」 で検索すると、チラホラ検索され、定着しつつあるようだ。 しかし黄熊(ぷう)等とつけられた日には一生悶絶の日々を過ごさなくてはならない。 名前を呼ばれるときは 『プーさん』 なのである。 現実的に相当屈辱的だ。 とはいったものの、あくまでこの神社が提案した一例。 安全祈願か何かを祈る前に、このキラキラネームを本当に採用する人がいないことを祈りたい。

 ただ一人ひとりの個性のなくなりつつある世の中、個性的な名前を採用し、日本を変えていくのは良いことなのかもしれないが ……。





( 2011.09.16 )

  ……


 ヤンキー漢字 夜露死苦 世代が親になって個性的な名が出てくる時代となりました。
 近ごろの子どもの名前にある 「光宙」 が読めるでしょうか。
 「光宙」 は 「ぴかちゅう」 と読みます。

 我が子の名を 「悪魔」 にしたいと出生届を出してきた親に、都下昭島市市民課はどう対応したか。

 答えは明快でした。
「ルールはありません。 ふだん使われる、認められた漢字ならOKです。 ただ出生届には読みがなの記載が必要です。 ふさわしくない文字や読みは、あまりお勧めできませんがと、やんわり窓口対応します。 悪、魔、殺、犯、罰、糞、尿 …… などを届けてきた人も全国にはいるようです。 私どもは市民課の係長、課長を交えて協議いたします」
 ―― では 「光宙」 は?
 「はあ、まあ …… なんとも。 普段の字ですし、読み方までは」





( 2011.09.21 )
子供の名前
     

 最近の子供たちの中には実に個性的な名前が多い。 ある学習塾の女性塾長は、 「結愛という名の子が、4人いました。 全部、読み方が違う」 ( 読み方は ゆいあ ゆいな ゆあ ゆめ )と頭を痛めるが、さらに個性的な名前が区役所に届けられているという。

 頭がこんがらかりますから、読み方も添えます。
夜舞刀 ( やまと )
稀羅璃 ( きらり )
羽亜都 ( はあと )
亜羅史 ( あらし )
絵麗菜 ( えれな )
姫華璃 ( ひかり )
魅留久 ( みるく )
奈菜花 ( ななは )
 画数を気にして、これに 「。」 や 「、」 をつけたいというトンデモ親もいる。 法律で禁じられているわけではないが、役所は不受理と判断する。

 女の子に 結愛 と同様に、はやっているのが 心美

 これも誰も読めません。 ここみ と呼ぶ。 こころ であって ここ ではない。 しかし、そう呼んでくれと願う親がいる。

 では、居酒屋の 「笑笑」 とはどう読むのか。 「笑」 は 「笑う」 で初めて 「わら」 と、かなを振る。 「笑」 だけでは 「しょう」 である。 わらわら と読ませるとは、日本語史上の大転換か。





( 2011.11.06 )

 


 近年、自分の子どもに個性的な名前 「キラキラネーム」 をつける親が増えています。 名前にあてる漢字も年々複雑になっていますが、ここで問題。 下に並ぶ12のキラキラネームの読みは? 小学校の教師になったつもりで解いてみてください。 右側が正解です。


No問題解答
1:  沖九風  おるざ
2:  緑輝  さふぁいあ
3:  △□一  みよいち
4:  月夢杏  るのあ
5:  男  あだむ
6:  恋恋愛  れんれこ
7:  火星  まあず
8:  姫凜  ぷりん
9:  皇帝  しいざあ
10:  愛々  なでぃあ
11:  礼  ぺこ
12:  総和  しぐま





( 2012.02.25 )




 「葉萌似はーもにー新千絵にぃちぇ愛忠人えちゅうどといった当て字系の名前が、ここ数年でかなり増えています。 我々も慣れてきて、初見で読めることもありますが、最近は当て字のレベルを超えて発想力を試されるような名前も多い。 七音と書いて 『どれみ』 だとか、音奏で 『めろでい』、春鈴で 『はるりん』、創夢で 『はじめ』、光子で 『きららこ』 といった、読解不可能な名前が出てきたんです。 オンリーワンの名前を付けたいという親御さんの執念と想像力のたくましさには敬服します」 (都内の小学生向け塾講師)

 ベビー・マタニティ用品の専門店 「赤ちゃん本舗」 が公表した 「2011年赤ちゃんお名前ランキング」 で、新生児の5人に1人に、誰ともかぶらないユニークな名前=キラキラネームが付けられたという統計が出された。
 母親になりたての女性向け育児雑誌( いわゆるママ雑誌 ) ― や巷に溢れる命名ガイドにも、進化系キラキラネームがズラリ。 例を挙げてみよう。
 宝冠、宇宙、星、虹空、七月、雪精、天使、聖母、業、生粋、百獣王、勇敢、天馬、加速、走太 ……。
 読み方は順に、 「てぃあら」、 「こすも」、 「あかり」、 「にっく」、 「じゅり」、 「りた」、 「えんじぇる」、 「まりあ」、 「かるま」、 「しぇいき」、 「りおん」、 「かりぶ」、 「ぺがさす」、 「あくせる」 。 そして最後は、 「じょんそん」 と読ませるというから驚きだ。 あのソウル五輪男子100mのベン・ジョンソンのように力強く世界を駆けてほしいという願いが込められているらしい。 …… が、ベンージョンソンは禁止薬物使用で金メダルを剥奪されたはずだが ……。
 「読めない」 に加え、最近では 「男女逆転」 の名前を付けるのもブームなのだとか。 あれん主音とにか美音楽びおら如来みき夢愉めろんみかん朗礼ろーら優雅子りらこ可愛子ありす。 これらの可愛らしい名前は、全て男の子に付けられたもの。
  「男の子に女の子風の名前を付けるのが、私達の間では 『カッコイイ』 んです。 実際、同い年の男の子の3分の1は、女の子に付けてもおかしくない名前です。 名簿を見ただけじゃ、性別は分かりませんね」 ( 幼稚園児を持つ20代母親 )
 また昨年、人気ファッションモデル・神河ひかり( 28歳 )が、人気漫画 『ONE PIECE』 の登場人物の名前から息子に 瑛磨えーす と名付け、話題になった。 それに追随するかのように、瑛磨えーす瑠風衣るふぃ一一ぞろ など、同作の登場人物と同じ名前の子供達も次々登場。 その他、姫茶きてぃ舞曲まいめろ泡姫ありえる夢民むーみんらいと今鹿なうしか など、好きなキャラクター名を付ける親も少なくない。
 実は、こういった珍奇な名前を付けられた子供は、引っ込み思案になりやすいと専門家は指摘する。
 「読解困難な名前の子供は、周りにいつまでも名前を覚えてもらえず、疎外感から自発的に行動を起こせなくなるケースがあります。 また、個性的過ぎる名前は大きくなってから恥ずかしくなり、目立つのを避けるようになる子が多い。 名前が個性的過ぎると、逆にその子の個性が発揮されにくくなってしまうというのは皮肉なものです」 ( 児童臨床心理士 )




 また、 黄熊ぷう光宇宙ぴかちゅう大熊猫ぱんだ平太ぺーたー といった可愛らしい名前は、子供の時はいいが、社会人として働き始めた時、取引先にどんな印象を与えるのだろう。
 昨年、就活中の某有名大学生が、キラキラネームが原因で面接で落とされたとネットに書き込み、話題になった。
 実際、企業の採用担当者は、キラキラネームをどう見ているのか。
「例えば、残り一枠の最終面接に、太郎君と光宇宙君が残っているとします。 金融機関は外回りの営業が多いですから、名前が 『ぴかちゅう』 だと、取引先にどう思われるか ……。 そう考えると、ちょっと採用は迷います」 ( メガバンク・人事担当 )
 「以前、応募者の中に 愛羅生 と書いて 『 らぶ 』 と読む女性がいたんですが、親は暴走族あがりなんじゃないかと物議を醸しました。 名前は、採用の判断材料の一つです。 今はほとんどの会社がネットでエントリーシートを大量に受け付けて一気に捌きますが、筆跡や証明写真を見られないぶん、名前は人となりやバックグラウンドを窺う大きな手がかりになるんです」 ( メーカー・採用担当 )
 10万人以上の命名相談を受けてきた命名研究家・牧野恭仁雄氏( 68歳 )に聞いた。
 「私は奇抜な名前を付けたがる親達にたくさん会ってきましたが、彼らにはヤンキーっぽい言動や外見はいっさい見当たりません。 それどころか、身なりも言葉遣いもきちんとしています。 年齢は20代後半くらいが中心で、特別に若い夫婦というわけでもありません。 逆に、過度の優等生というか、社会や周囲に過剰適応してしまうタイプが多いという印象を受けました。 自分の意見を主張できず、個性を殺して生きてきた人達なんです。 そんな彼らにとって、自分が主導権を握れ、なおかつ個性を発揮できる数少ない機会が、我が子の命名というわけです。 ところが彼らは、 『読めない名前』、 『男女の区別がつかない名前』 が個性だと思い込んでしまっている」
 キラキラネームが子供にもたらす影響は、周囲からの孤立や就活の障害だけではない。
 「男の子に女の名前を付ける親には、本当は女の子が欲しくて、その未練から男女逆さまの名前を付けてしまうという人が多いんです。 そんなふうに名付けられた子供は、当然 『自分が男として認められていない』 という劣等感を抱えてしまいます。 すると、大きくなってから家庭内暴力を振るったり、非行に走ってしまう確率が高くなる。 男であると証明したいという思いが、暴力という形になって表出してしまうのだと私は考えます。
 名付けた親の気持ちは、子供が成長すれば、いずれ伝わります。 要は、親が子供の名前をどんな気持ちや理由で付けているかが、子供の人格形成において重要な問題なのです。 名付けは一体誰のためにやるものなのか ―― そのことを、親御さんは忘れないでいてくれたらと思います」 ( 前出・牧野氏 )
 名前は、親から子供への最初のプレゼント。 子供にも命名の意図が 「読める」 名前を付けてあげたいものだ。





( 2012.03.02 )

  


 「し水」 「中の」 「わた辺」 …… いったい何と書いてあるのかと思いきや、これらは小学生たちが書いた自分の名前だ。 「習っていない漢字は平仮名で」 ── そんな学習指導要領に “縛られた” 結果である。

 平仮名と漢字を交えて名前を表記することを 「交ぜ書き」 というが、このような表記の仕方がうまれた背景には、当て字など、読み方がわからない名前が増えていることもあるようだ。

 明治安田生命の 「名前ランキング」 によると、2011年生まれの子供で、いちばん多かった名前は 「陽菜( ひな )」 と 「結愛( ゆあ )」。 5位には 「心愛( ここあ )」 と芦田愛菜( 7才 )と同じ 「愛菜( まな )」 がはいった。 いずれも当て字を使った名前だ。

 また、 「希星( きらら )」 「来桜( らら )」 「絆星( きら )」 「月( あかり )」 など、いわゆる “キラキラネーム” といわれる難読の名前も増えており、 「天響( てぃな )」 など、ルビをふってもらわなければ、とうてい読めないような名前も多い。

 それだけに、 「みんなが読めないから」 という理由で、漢字を使わせない現場の事情もわからないではない。 ある小学校教諭は、こう本音を漏らす。
「英語読みをさせたり、大人も読めないような難解な漢字を使ったり。 子供は誰も読めませんよ。 正直いって、私でも新入生の名前の3分の1は読めません」
 いまの流れが続けば、いずれは 「当て字」 の名前のほうが多くなる可能性もありそうだ。 埼玉県在住の主婦がいう。
「小1の娘にこういわれました。 『名前を書くときは平仮名じゃないといけないんだよ。 だって、落とし物を拾っても誰のだかわからなくて、届けられないから。 いちいち先生に聞きに行かなきゃいけないじゃん』 って。 確かに …… と納得してしまいました」
 だが、交ぜ書きすることで、かえって名前が読みにくくなってしまうケースもあるようだ。
「同じクラスに 『咲心』 と書いてクミちゃんと呼ぶ子がいるんですが、2年生でまだ 『咲』 の字を習っていないから、展示物には 『く心』 と書いてある。 “えっ? クシン( 苦心 )ちゃん?” と読み間違える親御さんも多いんです。 『桜空』 と書くサラちゃんは、展示物には 『さ空』 ちゃん。 かえってわかりにくいと思うんですが …… ( 34才・主婦・神奈川県 )
 ある小学校の教師は、こういい切った。
「フリガナをふればいいだけの話で、漢字を書かせない理由にはならないはずです」
 交ぜ書き問題に警鐘を鳴らす立命館小学校副校長の陰山英男さんは 「書いてもいい」 からさらに一歩進んで、 「書かせるべき」 という立場を取る。
「たしかに、いまは当て字が多いので、初めて目にするとどう読むのかわからない名前もあります。 でも、読めないならその場で教えればいいし、子供同士で教え合ってもいい。 当て字であろうが、漢字でつけられたものであれば、漢字で書かれたのが本当の名前。 相手を尊重するという意味でも、その漢字を読めるようにすべきです」( 陰山さん )
 そのうえで、こう続ける。
「1年生のうちは漢字で書くことが難しいこともあります。 しかし、2年生になったら漢字で書かせるべきです。 あまり知られていないかもしれませんが、低学年の 『生活科』 の授業では、自分の名前の由来を学習する時間があります。 親がどんな思いで子供の名前をつけたのか。 それを知ることで、自分の名前を大切にしようというのが狙いです。 教師が名前を漢字で書かせないのは、こうした名前の指導をしていないということにほかなりません」





( 2012.06.10 )

    


 毎度 『NEWSポストセブン』 では高アクセスを叩きだす 「DQNネーム」 ( キラキラネーム )ですが、要するにこれは 「読みにくい名前」 ですね。

 これまでに 「△□一」 「月夢杏」 「恋恋愛」 「男」 「沖九風」 「皇帝」 などのキラキラネームを紹介してきましたが、現在ネットで話題となっているのが 「聖なるDQNネーム」 です。

 エジプトやイスラム等の宗教関連の名前が多数紹介されたのですが、その中には 「矛伴目途」 ( むはんめど )、 「坐駆阿」 ( ざかりあ )、 「朔瑠( さくる )、 「珠宇」 ( しゅう )などの名前が出てます。





( 2012.06.26 )

 


 当て字や変わった読み方で、マンガのキャラクターのような個性的な名前の子供が増えている。 いつからか、そうした名前は 「キラキラネーム」 と呼ばれるようになった。 が、親が特別な期待を込めて付けた名前が、もしかしたら将来、裏目に出てしまうかもしれない。 大手都市銀行の人事担当者は明かす。
「3年ほど前、子会社のキラキラネーム系の男性新入社員が入社半年ほどで出社しなくなった。 間もなく その親が会社に乗り込んできて、 『上司のいじめのせいで子供が出社拒否になった』 とまくし立て、会社に補償まで求めた のです。 だが、人事が調べても上司に落ち度はなく、男性社員の被害妄想だっただけでした。 その一件以来、人事ではエントリーシートや面接の際に、キラキラネームの人にはどうしても厳しくなってしまう。 試験結果が同程度なら、やはり一般的な名前を優先して採用する。 前例があるのに人事は何を考えてんだ、と責められる可能性があるからです」
 なんと、キラキラネームの学生は就職活動で不利だというのだ。 一部の極端な例だけで決めつけることには問題があるが、このように採用試験の際にキラキラネームを気にするようになった企業は少なくない。 ある大手メーカー役員は、 「いいにくいことだが」 と前置きし、
「そういう名前を付ける親御さんの “常識” はどうしても本人に影響してしまうからね」
 と語った。





( 2012.06.27 )
私学関係者
   

 最近、当て字や変わった読み方の、個性的な名前の子供が増えている。 そうした名前はいつからが 「キラキラネーム」 と呼ばれるようになったが、キラキラネームは受験にも影響を及ぼしかねないと指摘するのは、教育評論家の石川幸夫氏だ。
「私学関係者は、 『個性的な名前は入学試験でチェックの対象になる』 といっています。 自由度が高い保護者への心配や、名前をめぐる生徒間のトラブルを危惧するからです。 面接がある学校では、本人に名前について聞くことでコンプレックスがないかどうか判断するケースもあるそうです」
 現に、都内の有名私立小学校では、流行のキラキラネームを持つ児童はほとんど見かけない。

 米国ではかねて個性的な名前が社会的に不利に働くことがあると指摘されており、今年2月に豪メルボルン大学がアメリカ人弁護士500人を対象に行なった調査では、個性のないシンプルな名前ほど出世が早いという統計結果が出ている。





( 2012.09.14 )
No.1

 最近はDQNネーム、キラキラネームと呼ばれる奇抜な名前を持つ子どもが話題になることが多い。 そんなDQNネーム、キラキラネームの総登録数21,503( 2012年9月12日現在 )を誇る専門サイト、 『DQNネーム( 子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ )』 でDQN度ランキングが発表されている。 現在1位は2つあり、 賢一郎けんいちろうララ桜桃ららさくらんぼ。 しかし、賢一郎はいたって一般的な名前のため、意外な印象を持つ人も少なくないのではないだろうか。 しかし、この名前が一位になったのには、理由があるようだ。

 「DQNネームランキングクソワロタwwwwwww」 のスレッドが立ちあがり、いち早く 「賢一郎いかんのか?」 「なんで賢一郎も?」 と疑問の声が上がった。 すると、すぐさま、 「賢一郎は確か女子」 と返答があり、 「な、なんだと ……」 「マジでか」 と衝撃が走ったのだ。

 さらに、 「賢一郎」 の項を読むと、妹は 「誠太郎」 と名付けられているそうで、 「顔は目がパッチリした姉妹らしいんだが、やはりというか、姉妹共にスポーツ刈りに近いショートヘアで、服も女の子っぽいのは着てないらしい」 という、登録者であろう人物のコメントも掲載されている。

 その他にランクインした名前をみてみると、 嗣音羽つぉねぱ」 「戦争せんそう」 「犯士ひろし」 「神通嗣かぃなおつぐ」 「交愛こあ」 「あいして」 「野象味のぞみ」 「真羅まら」 「真汰恋またれ などが挙げられており、 「こんなん先生絶対読めないだろ」 「親が普通でよかった」 といった感想が投稿された。

 また、自分のまわりに実在するDQNネームを披露する人も。 「俺の従兄弟の名前はライルとピュアだぞ 漢字忘れた」 「となりに ゆあ って名前の子がいるわwww」。 また、1993年に巻き起こった 「悪魔ちゃん命名騒動」 を思い出す人もいて、 「悪魔くんが連日ニュースになってたのが懐かしいな あの子はどうなったんだろ」 との書き込みがあった。

 ちなみに、このサイトでは2001年から変わった名前について論じられていることもわかり興味深い。 また、 「当事者の声」 「名付けに後悔」 などのページもあり、赤ちゃんの名付けに迷った人には、参考になる情報がみつかるかもしれない。





( 2013.02.24 )

  



子供は生まれてくるときに自分の名前を選べない!

 永久恋愛えくれあ」、「連夏江れげえ など、フリガナなしでは読めない奇抜な名前を子供につける親が増えている。 難解な読み方の名前は昔からあったのだが、最近は、普通ならば人につけないような 「横文字の名称」 に強引に漢字をあてはめる例が目立っているようだ。

 俗に 「キラキラネーム」 と呼ばれるこれらの名前。 きっと親は 「個性豊かな人間に育ってほしい」 との願いを込めてつけているのだろうが、子供からすれば 「ちょっと恥ずかしい」 という思いもあるだろう。 ライフネット生命保険が実施した調査では、就活において 「キラキラネームよりも古風な名前のほうが有利」 という採用担当者のアンケート結果も出ており、キラキラネームがハンデとなる場合すらあるようなのだ。

 こうなってくると、なかには 「大人になったら自分の名前を変えたい!」 と思う子供も出てくるのではないか。 そんなとき、どうすれば 「改名」 できるのだろうか。


改名をするためには家庭裁判所への申立てが必要

 「改名の条件ですが、 『正当の事由』 があれば、家庭裁判所に 『名の変更許可』 の申立てを行い、許可審判を受けて戸籍上の名前を変更することができます( 戸籍法107条の2、家事事件手続法別表第一122 )。 改名を希望する子供が未成年者であっても,未成年である子供自らが申立人になることができます( 家事事件手続法227条,118条)」 つまり、子供が 「名前を変えたい!」 と思う場合は、その子供自身が改名の申立てを行うことができるということだ。 では、どういう場合に 「正当の事由」 があるといえるのだろう。

 「改名が認められるような 『正当の事由』 とは、たとえば、( 1 )営業上の目的で襲名を行うとき、( 2 )親族に同姓同名者があるとき、( 3 )珍奇・難解・難読で社会生活上著しく支障があるとき、( 4 )日本に帰化した者が日本風に名前を改める必要があるとき、( 5 )いわゆる永年使用( 長期間にわたり通称名を使用している場合 )などです 」


改名が認められる条件は?

 キラキラネームの場合は、このうちの 「( 3 )珍奇・難解・難読で社会生活上著しく支障があるとき」 にあたるかどうかが問題となるといえる。
「一般論として、名の変更許可における 『正当の事由』 は、氏( 苗字 )の変更許可( 戸籍法107条1項 )における 『やむを得ない事由』 と比べれば緩やかに判断されています。 しかし、単に自分の名前がキラキラネームに該当するとか、自分の名前が嫌だという理由で改名が認められるというわけではありません。 その名前の使用を続けることによって、社会生活上の著しい支障が生じるかどうかを個別具体的に判断することになります」
 このように説明したうえで、キラキラネームの改名の可能性について、
「現状では、キラキラネームと呼ばれるものの多くは、通常の場合よりも 『珍奇や難解な名前』 であることが多いと思われます。 少なくとも、極端な当て字や不適当な字の組み合わせ、字の組み合わせからはおよそ読みを推測出来ないような名前であれば、改名できる可能性があるといえます」
 このようにキラキラネームが嫌な子供は、改名をすることもできるということだ。 愛情をもってその名前をつけた親からすれば残念なことだろうが、名前を使うのは子供自身なので、仕方がないことだといえるかもしれない。





( 2013.07.07 )

   

 6月18日に生まれた長女の名前を、自身のブログでこう報告した、元オセロの松嶋尚美( 41才 )。 この 「空詩( らら )」 ちゃんの名前を巡って、今、ネット上では大騒ぎだ。

 このようなキラキラネーム( 個性的だが読むのが難解な名前 )が増え始めたのは、1990年代半ば頃からだという。 日本の名づけ文化に詳しい京都文教大学教授の小林康正氏がこう説明する。
「その頃、マタニティー雑誌の 『たまごクラブ』 が、子供の名前に関する特別付録をつけ、個性的な名前を数多く紹介したんです。 これが大人気となり、一気に広がるひとつのきっかけになりました」
 1993年、 「悪魔」 と命名された子供に対し、行政がこの出生届を認めなかったように、戸籍法には人名に使える漢字の規定がある。 しかし、読み方については特に規定がなく、漢字をどう読ませても親の自由なのだ。 だから、本来の読み方とかけ離れた名前をつけても法律上何の問題もないというわけだ。

 『たまごクラブ』 はそこに目をつけ、宇宙( こすも )や月( るな )など “当て読み” が可能であるということを世間に知らしめたのだ。

 ただし、そうした名づけ方が広まった結果、弊害も出てきたという。

 教育評論家の石川幸夫氏がこう語る。
「簡単だし、かわいいからという、ペット感覚で名前をつける親が出てきました。 子供も独立した人格を持つ、という意識が希薄になって、所有物のような感覚に陥ってしまったようです」
 そうやってつけた名前が、将来思わぬトラブルを招くこともある。
「小学校などのお受験では不利になるケースがあります。 キラキラネームの場合、 “名づけた親は非常識な人間なのでは” という印象を学校側に持たれがちで、名門校になればなるほど敬遠されてしまうんです。 名前のことで学校でいじめられ、子供が引きこもってしまった、というケースもありますから」 ( 前出・石川氏 )
 





( 2013.09.20 )

   

 「子供が可哀相」 という批判もあれば、 「個性的でいい」 と擁護する声もあり、近年議論を巻き起こしている “キラキラネーム”。

 明治安田生命が行なった2012年の新生児名前調査では 「宝冠( てぃあら )」 「希空( のあ )」 「飛緯朗( ひいろう )」 「琉星( るきあ )」 …… といった名前が登場。

 多く名づけられたランキング上位でさえ、2位 「陽菜」 ( 読み方はひな、はるな、ひなたの3通り )、4位 「結愛」 ( ゆあ、ゆうあ、ゆいな、ゆめ、ゆい、ゆら )と、読み方を当てるのが難しい名前がズラリ。

 同じ4位には 「心春( こはる )」、7位には 「心愛( ここあ、ここな、みあ、こあ、こころ )」 もランクインし、もはや漢字の読み方にこちらが自信をなくしそうになる。

 男の子の名前も同様で、1位 「蓮( れん )」 なら読めるが、2位 「颯太( そうた、ふうた )」、3位 「大翔( ひろと、たいが、はると、やまと、たいぞう、つばさ )」 となるとお手上げだ。





( 2013.12.15 )

 


 「宝冠てぃあら」 「希空のあ」 「飛緯朗ひいろう」 「琉星るきあ」 …… など、読み方がわかりにくく、キラキラしたイメージがある 「キラキラネーム」。 最近は就職活動でキラキラネームの学生が不利になる可能性が指摘されるなど、心配すべきことも出ているという。 実際にキラキラネームをつけられた子供たちは、どのように感じているのだろうか。

 キラキラネームの友人がいるという、小学2年生の Aちゃん は、こう語る。
「私の友達は、 『祈愛』 って書いて 『のあ』 と読みます。 『のあ』 って響きはすごい可愛いなーと思います。 まだ漢字で書いたりしないし、変な名前だと思ったことはないです。 ただ、アニメのキャラクターの名前を付けられたら、困っちゃうだろうなーと思います( 笑 )。 前に友達とたとえ話をしたことがあるんですけど、もし 『プリキュア』 って名前になったりしたら、おばあちゃんになったときに 『プリキュアおばあちゃん』 って呼ばれるのかなーって考えたりしました。 私は、それはいやだなーと思います」
 また、自分自身がキラキラネームだと自覚している10代後半の女性・来夢( らいむ )さんは、こう語る。
「自分の名前がハンドルネームみたいなので、ネット上で使う名前は、逆に本名っぽいものを選んでいます( 笑 )。 私が生まれたころは、まだキラキラネームという言葉はなかったのですが、こうやって話題になって、就活などに影響がでるかもしれないと思うと不安な部分も多い …… というのが本音です。 とはいえ、私の名前は漢字からわかるように、とてもいい意味を込めて親がつけてくれたので、気に入っています。 もし自分が子供に名前をつけてあげる機会があったら、慎重に考えたいとは思います」





( 2014.12.13 )

   


 明治安田生命は12月1日、 「2014年生まれの子どもの名前」 調査( 男女計6754人 )の結果を発表した。 今年で第26回を迎える同調査の上位には、 「個性的な子に育ってほしい」 「覚えてもらいやすいように」 といった近年の親の願いを反映してか、読み方に戸惑ってしまう名前が多く並んだ。

 男の子1位の蓮は 「れん」 しかいなかったが、2位の大翔は 「ひろと」 「はると」 「やまと」 「そら」 「たいが」 「たいと」 と6通りの読み方があった。 女の子1位の陽菜も、 「ひな」 「ひなた」 「はな」 「はるな」 「あきな」 「ひなの」 の6通り。 3位の結菜は 「ゆな」 「ゆいな」 「ゆうな」、5位の結愛は 「ゆあ」 「ゆいな」 「ゆな」 「ゆめ」 と、クラスに両方の名前の子がいたら混同は間違いない。

 「名前の読み方」 のランキングに注目してみると、男の子の1位は 「はると」 で86人いたが、表記は36種類もあった。 陽大、春音、悠隼、陽士、春季、晴歩、陽友、遥歩 …… すべて 「はると」 である。 一方、女の子1位は 「めい」 で52人。 表記は愛唯、萌衣、芽愛、夢彩、恵生など16種類。

 10万件以上の名付け相談を受けてきた命名研究家の牧野恭仁雄まきの・くにお氏はこうした風潮に警鐘を鳴らす。
「最近は愛を 『あ』、心を 『こ』 など漢字の読みを途中で分断するような読み方をさせたり、意味にとらわれない当て字を用いる名前が非常に増えており困ったものです。 読みにくい名前をつけたがる親御さんには、 『これから苦労しますよ』 と忠告するのですが、 『ハイハイ、わかってます』 と会話を打ち切られてしまいます」
 実は牧野氏自身も初対面の人に名前を正確に読んでもらったことはないという。
「一番困るのはホテルに予約を入れる時です。 特に 『恭』 の字を伝えるのが難しくて、数分かかってしまうこともある。 これだけで人に迷惑をかけて生きている実感があります。 キラキラネームは珍しかったり奇抜だったりするからいけないのではなく、読めないという欠陥があるから問題なのです。 子供に不利益が生じる名前は避けたほうがいいと思うのですが」






( 2015.03.29 )

    使


 「取引先の社員が偽名を使っているらしい」。 こんな風にはじまるツイートが、1万6000件近くリツイートされ、大きな反響を呼んだ。

 投稿者のツイートによると、 「取引先はそれなりなところなので、ウチに出入りする人間の身元をこちらで調査するような事は基本的にしない」 のだが、 「偽名とは穏やかではない」 として、事情を調べてみたのだという。

 その結果、 「本名が 『山田精霊( やまだふぇありい )』 さん( 仮名 )である事、改名申請中だという事が判明」。 投稿者は結局、 「何も無かった事にしておいた」 という。 これは過去の話だそうで、問題になった人物は改名申請が無事に通り、いまは別の名前で生活しているそうだ。

 ネット上では、これは 「キラキラネームだ」 として、そのような名前を親につけられた人に同情する声が多く出ていた。 一般論として、職場で 「通称」 を使うことに、法的な問題はないのだろうか。




 「一般論でいいますと、合理的な理由がないのに 『通称』 を使うのは、トラブルを招くおそれがありますので、控えたほうがよいかと思います。
 ただ、戸籍名でない名前、つまり 『通称』 の利用全般を規制する法律はありません」

 それは、通称を利用してもいいということだろうか?

 「通称を問題なく使えるかどうかは、その場面によります。
 たとえば、Aさんが 『通称』 を対外的に幅広い場面で使用していて、周囲の人が 『通称=Aさん』 だと支障なく特定できるのであれば、それを日常の場で利用することは、基本的に可能だと言えるでしょう」




 それでは 「本名がキラキラネームで、改名申請中だから」 という理由の場合、通称を使うのは控えたほうが良いだろうか?

 「『 本名がキラキラネームで、改名申請中だ』 というのは、日常的に通称を使う理由として、一応の合理性があると思います。 したがって、職場での日常的な呼称としてなら、通称を使っても問題ないと思います。
 ただ、契約書を作る場合などは、話が別です。 名前には 『個人を特定する』 という機能があります。 簡単にいえば、 『その人が誰か』 ということを、対外的に明らかにする機能です。 契約は 『個人を特定すること』 が強く要求される場面ですので、本名を使用したほうが安全でしょう。1
 このほか、住民登録や戸籍に関する届出書を行政に出す場合など、性質上、本名でなければならないものもあります」

 たとえ個人が特定できても、契約書では 「通称」 を使わないほうが良いのだろうか?

 「有名な作家が、そのペンネームで契約をした場合などは有効とされる可能性が高いと思います。 ただ、それでも重要な書面では避けたほうが無難ですし、契約書は本名で記載するほうが常識にも合致すると思います」





( 2015.10.25 )

  
    


 「○○左衛門」 のような 「古さ」 を感じさせる名前を、自分の子どもにつけようとする親がいるという。 そんな名前のことを 「キラキラネーム」 ならぬ 「シワシワネーム」 と呼ぶらしいが、このシワシワネームをめぐって、夫婦で揉めているという。

 夫は、いわゆる入り婿。 妻の一族はみな古風な名前をつける風習らしく、妻は 「キラキラネームだのなんだの気にしすぎ」 と、シワシワネーム命名を譲らないという。 夫は 「婿に人権はないのか。 子どもの名前くらい父親につけさせろ」 と反発している。

 はたして夫は、自分の子どもに 「シワシワネーム」 が名づけられるのを止めることができるだろうか。




 「実は、子に名をつける権利、つまり 『命名権』 が誰にあるのかということについては、民法はもちろんのこと、戸籍法にも規定がありません。 しかし、戸籍法52条が出生届出義務者を父母と定めていることから、父母が命名して出生届出を行うことを当然の前提としていると考えられます。

人の名に関しては、戸籍法50条1項が、 『子の名には、常用平易な文字を用いなければならない』 と規定しています。 また、その文字については、戸籍法施行規則60条が、常用漢字、人名用漢字、変体仮名を除く平仮名又は片仮名の使用に限定し、一定の制限を付けているのみです。

 つまり、名づけの 『漢字』 以外は、直接の法的規制が存在しないのです。 つまり、父母は命名権を、原則として自由に行使できます。 ですから、子への命名は、キラキラだろうがシワシワだろうが、まさに親の常識的判断に委ねるしかありません」

 では、夫は、シワシワネーム命名を止めることができるだろうか。

 「夫はお子さんの 『父』 ですから、シワシワネームは阻止できます。 もし、もう役所へ出生届が出された後で、なおかつ、どうしても納得できない場合は、改名を申し立てることとなります。 『正当な事由によって名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない』 ( 戸籍法107条の2 )とされています。

 このケースでは、名づけられたシワシワネームが 『いじめや差別を助長する、珍奇な名前』 といえ 『正当な事由』 があると認められるかどうかの判断にかかってきます」






  


 お腹の中に命を宿している間に 「この子にどんな名前をつけようか…」 と考えるのは、まさに母親として至福の時ですよね。
 子どもの幸せを願い、将来を思い、一生懸命に名前を考えることは親としては当然のことではありますが、そうして考えた名前なのに反対されて諦めてしまったものもあるようで…。
 そこで、反対されて悔しかった思いをママに語ってもらいました!
 ただ、反対された結果、「やめてよかった…」 と思っているママがほとんどだという結果を見ると、ちょっとしたマタニティハイの状態だったのかもしれませんね~。


好きなキャラクターの名前をつけようとして断念!
“きら” と名付けようとしたのですが、某漫画に出てくるキャラクターの名前だし、歴史的人物の悪者の名前だったので、親から考え直すように言われた。 そういうことを言われるだろうとは思っていたので、 『やっぱり…』 と思って、結局この名前はつけなかった。
子どもに “光宙( ぴかちゅう)” と名付けようしたのですが、読めない、読めたとしても “雷宙( ライチュウ )” のほうが強いということで反対されました。
“らんたろう” です。 忍たま乱太郎の影響で好きな名前だったのですが、忍者みたいだからやめろと言われた。
“岳人( がくと )” です。 アーティストのGACKTが好きだったので…。 旦那から 『変だ』 と反対されて付けることはできませんでした。
北斗の拳が好きで、その中に 『ヒューイ』 というキャラクターがいるのですが、その名前の響きがなんとなく好きで付けたいなと思っていたのですが、 『DQNネームだからやめな』 と言われてやめました。
 自分が好きなマンガのキャラクターや、芸能人の名前を子どもにつけたくなる “萌え” の感情は分からなくはないのですが、冷静に考えると周囲の人が共感するはずもありませんよね …。 子どもが大きくなって、名前の由来を知ったときに果たして喜ぶかどうか?
 少しでも喜ばないかもしれないと思ったら、諦めて正解だったのではないかと思います。


キラキラした名前をつけたかったけれど ……
“星( あかり )” いうのを、名付け本で見つけて可愛いと思ったのですが、周りから読めないと言われ断念。
“瑠愛( るな )” です。 パパの親戚から 『読めないから絶対止めた方がいい』 と言われました。 私とパパは “愛” の漢字を付けたかったので気に入っていたのですが、反対されたショックで考え直し、結果違う漢字にすることになりました。 名前を読み間違えられて、その都度言い直すのは面倒臭いので、今となっては変えてよかったと思っています。
お腹の中にいるときに呼んでいた “みるきぃちゃん” という呼び名をそのままつけようとしたら、 『さすがに “みるきぃちゃん” はないだろう』 と周りから猛反対。 結果つけませんでしたが、つけなくてよかったです。
将来は国際的に活躍できるように …… という願いも込めてなのか、日本語なのか英語なのか分からない名前も多くありますよね。 子どもの将来のことを考えたら、あまりにもキラキラしている名前を思いついた時は、少し冷静に検討した方がよさそうです。
 長女の名前を妊娠5ヶ月頃から考えていました。 最初に考えた名前が “乃愛( のあ )” で、私の中ではベストな名前だと思っていたので付ける気満々だったのですが、母に伝えると 『キラキラネームみたいでなんかね~』 と難色を示され、兄弟に聞いてもあまりいい反応をされず、結局やめて違う名前をつけました。


たまたま運が悪くて諦めた名前
私は、昔から女の子が生まれたら “あやの” と名付けようとしていたのですが、義母に伝えたところ 『昔、浮気されたときの女の名前だからやめて』 と言われました。 義母にも可愛がってもらいたかったので、他の名前を考えました。
“剛” と付けようとしていたところ、たまたま殺人事件があり、その犯人の名前が “剛” だったのでやめました。
“桃子” で “ももちゃん” と呼ぶのがカワイイなと思っており、ずっと付けたかったのですが、子供を産んだタイミングで上野動物園のゴリラの名前が “桃子” に決定して、その印象が強すぎて旦那や家族から反対されて泣く泣くほかの名前にしました。
“七星( ななせ )” です。 完璧だと思ったのですが、姑が大嫌いなご近所さんの孫と同じだという理由で大反対を受け、結局つけられませんでした。
実家の兄嫁のお兄さんと漢字は違うけど読み方が同じ名前を付けようとしていました。 でも、 『兄嫁やそのお兄さんがいるところで呼び捨てにして叱りつけることができる勇気があるのか?』 と考えたところ、 『そんな勇気はない』 ということで、違う名前にしました。
 その名前自体が悪いわけではなく、 「たまたま」 「運が悪く」 「予想外のできごとが …」 という理由でNGになってしまった場合もあるようです。 一生懸命考えただけに、ちょっと気の毒になってしまいますね。

 キラキラネームやDQNネームは、親が自分の趣味を子どもに押しつける例として批判されがちです。 しかし、 “子どもに幸せになってほしい” と思う気持ちは、どの親も同じ。 個性的な名前が必ずしもマイナスとは限りません。 読みにくい名前だとしても、覚えてもらえるというメリットがありますし、子どもの将来を考えて大いに迷い、悩んでつけた名前であれば、たとえ多少キラキラしていても悪くないのではないでしょうか。 ただし、常識の範囲内という条件はつきますが!






 


 「キラキラネーム」 という言葉が誕生したのはかなり最近のことですが、どうやら 「キラキラネーム」 そのものは、案外昔から存在したようで ……。
 既婚女性に 「あなたが出会った “大人のキラキラネーム”」 を聞いてみたところ、かなり沢山のキラキラネームが寄せられました。


漫画やアニメなどのキャラクターにあやかって
職場に “アトム” さんという人がいました。 正直、なぜ? と思いました。
聖斗( セント )さんという30代の男性がいます。 ちなみに、弟は聖夜( セイヤ )です。 彼らが誕生した頃は “聖闘士星矢” 全盛期ですが、親が当時名づけに参考にしたと想像すると、ちょっとビックリです。
30代の双子の姉妹で、 “キキ” さん、 “ララ” さんという方達がいました。
“マリオ” という名前の人がいましたが、ゲーム好きに育たないといけないという変なプレッシャーを感じてしまいそう ……。
20代の女の子で、漢字は忘れてしまいましたが “キティー” という名前の子がいました。 親がキティーちゃん好きで付けたらしいのですが ……。

食べ物! 動物! 植物!
“ミント”。 爽やかな名前だなぁ~と思いました。
“モカ” という名前、かわいいけど、彼女の場合は名前負けしていたような ……。
近所にいた “ウルフ” という名前のおじいちゃん! いったい、なぜ?

西洋人のような響き
私が出会ったのは、40歳ぐらいの “セイラ” さん。 キレイな人だったので、ぴったりでした。
50歳くらいの方で “クララ( 漢字は不明 )” という人が!当時にしてはかなりハイカラだったのでは?
“ティアラ” さんにはさすがにビックリ! 苗字が普通なだけに、フルネームにするとさらに違和感が。
男性で、 “安蘭( あらん )” という方がいました。 本人は 『すぐに覚えてもらえることだけがメリット』 と苦笑していました。
 やはり、日本人的な見た目と西洋的な名前の響きには、一瞬違和感を覚える人も多いようです。

季節感満載
“正月” と書いて “はじめ” 君という同級生がいました。 お正月になると、いつも彼のことを思い出します。
字が “三田( さんた )” さんで、名前が “十字( クロス )”という知人がいます。 ちなみに、誕生日は真夏です(笑)。

空にまつわるあれこれ

同級生に “宇宙” と書いて “こすも” と読む名前の子がいました。 自分の世代にもいるんだな、と驚きました。
“宇宙” と書いて “ゆうほう” という人がいました。 なんか、信用したくない ……。
“星座” と書いて “きらり” という人がいますが、その人自身が輝いていればキラキラネームもありな気がします。

音楽にまつわるあれこれ
パート先に、 “讃美歌” と書いて “ハレルヤ” さんという30代の人が入ってきました。 就活では名前ばかりがネタにされ、一度もその会社を希望した理由を聞かれたことがなく、悔しい思いばかりしてきたそうです。
大学の同級生に “どれみ” という子がいました。 音大でしたが驚きました。
“リズム” さんという名前の人がいました。 本人は受け入れているようなので良かった。

ほかにもこんな名前が ……
子どもの頃、近所に “希星( きらら )” さんという子がいました。 今40歳くらいだと思いますが、その方のお母さんも変わった名前だと聞きました。 家も変わった作りで目立っていたので、変わったご家庭のイメージでした。
“式部” という人がいましたが、ご両親もいろいろ思うところがあるのだろうけど、それは名前なのだろうかと少し疑問を感じました。
“星 純麗( ほし すみれ )” さんという、大正生まれの友人のおばあちゃんがいます。 きれいな名前だな、と羨ましく思いました。
“発留寿( ぱるす )” です。 まったく読めない!

 いかがでしたか? こうして見てみると、名前の響きだけでなく、その人自身のイメージとも相まって、プラスのイメージになることもマイナスのイメージになることもある模様。
 とはいえ、これはキラキラネームに限ったことではないので、時には自分の名前の意味を見つめなおして、その名に相応しい生き方ができているか考えているのもいいのかもしれませんね。






  


 2010年11月の常用漢字表改定を受け、当て字や珍しい響きをもったキラキラネームがワイドーショーを賑わせたのは数年前のこと。 すっかり話題にあがることもなくなった昨今ですが、現在のキラキラネーム事情はどのような状況なのでしょうか? 主婦100人に聞いてみたところ、まだまだキラキラネームが流行っているようです。

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質問:これまでで一番驚いたキラキラネームを教えてください!
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やるならとことん!当て字もここまでやれば脱帽
音楽( ドレミ )ちゃん。 漫画やゲームのキャラクターみたいだと思いました。( 30代/専業主婦 )
蛍( ねおん )。 どう読んだら 「ねおん」 になるのか …、ただただ疑問でした。( 20代/専業主婦 )
受付をしているのでいろんな名前の人に会いますが、主人公( ヒーロー )、宇宙( コスモ )はびっくりした。( 30代代/パート )
知り合いの子どもが煌流( のえる )です。 まったく読めないし純日本人夫婦の子なので英国風の名前にするのはおかしいと思いました。( 40代/フリーランス )
穂愛夢( ぽえむ )。 学校の先生泣かせだし、年を取ったら恥ずかしく思うだろうな。( 50代/専業主婦 )
これぞ正真正銘のキラキラネーム
「紅玉」 と書いて 「ルビー」 と読むらしく、目が点になりました。 私の孫だったら猛反対していると思います。( 40代/パート )
「はなび」 ちゃん。 キラキラ過ぎてあり得ないと思ったし、パッと咲いて散っていくものだから縁起が悪すぎると思った。( 30代/専業主婦 )
「きらら」。 響きはかわいいかも知れないが、おばあちゃんになったときに恥ずかしい。( 20代/専業主婦 )
いくら人気キャラクターでも、そのまんまはキビシイ?
「光宙」 で 「ピカチュウ」。 その子が一生背負っていく名前なのに、その名前をつけた親が信じられません。( 20代/専業主婦 )
「椀光子」 で 「ワンピース」 だそう。 読みづらいし将来かわいそうだと思います。 先生も読みづらそうだし、友達にもバカにされそう。( 20代/専業主婦 )
「今鹿」 で 「ナウシカ」 と読むそうです。 “今” だから “ナウ” なのでしょうが、当て字もいいところだと思いました。( 40代/パート )
「三二一」 で 「ミニー」 ちゃん。 驚きを通り越して思わず関心した。( 20代/専業主婦 )
泡姫( ありえる )。 正直、知り合いという立場でいるのも嫌になりました。 もし自分がそういう名前をつけられたら … と思うとゾッとします。( 30代/専業主婦 )
揃って初めて意味がある!兄弟姉妹でセットネーム
娘の学校に 「アルファ」 「ベータ」 という兄弟がいました。 将来就職活動するときに名前の由来を聞かれそうだし、苦労しそうだと思いました。( 50)代/会社員 )
双子ちゃんで、月( むーん )ちゃんと火星( まーず )ちゃん。 セーラームーンが大好きでつけたらしいけど、ちょっと変わりすぎ!?( 20代/パート )
知り合いに双子が生まれて、漢字は分かりませんが 「キキ」 と 「ララ」 に命名したそう。 小さいときならいいけど、大人になったときのことまで考えてあげたほうがいいなと思いました( 20代/専業主婦 )
どんな漢字を書くのかは分かりませんが、 「ニライ」 ちゃんと 「カナイ」 ちゃんという兄弟の名前に驚きました。 ニライカナイは琉球方言で 「あの世・異世界」 を表す言葉で、人名としてしっくりくるのか疑問です。( 30代/専業主婦 )
姉妹で 「いちご」 と 「みるく」。 嘘だと思った。( 20代/専業主婦 )
かわいいけれど…年を取ったらどうなの?
バンビちゃん。 今はいいけど … おばさんになったときが心配です( 30代/専業主婦 )
「一ニ三」 と書いて 「ワルツ」 と読む女の子がいて、大人になったときにかわいそうだなと思いました。( 30代/専業主婦 )
「純亜」 で 「ぴゅあ」 ちゃんと読むそうですが、おばあちゃんになったときがかわいそう。( 40代/専業主婦 )

 名前には、親の子どもに対する願いと熱い想いが込められているもの。 だから、 「えっ?」 と思うキラキラネームだとしても、もちろん否定できるものではありません。 ただ、このアンケートの結果をみると、キラキラネームは 「親の独りよがり」 と周囲の人に受け取られることが多いようです。 自分の子どもが一生背負う名前だからこそ、願いを込めるのと同時に、子どもが困らない名前をつけるということも念頭に考える必要があるのかもしれません。