( 2010.10.28 )
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人事部長の本音


 読み書き算盤ができないと頭を抱える採用現場の悲憤
 人事部長の本音をフリーアンサーで聞いている。質問項目は、 「基礎学力低下を感じることはあるか」 「要らない学生像」 「欲しい学生像」 の3点。 新卒採用現場からの悲痛な叫びにも似た声が数多く寄せられた。

Q:基礎学力の低下を感じますか?

まず、この現象は筆記試験に明確に現れたようだ。
ここ1~2年の受験者はSPIの結果が極端に低下している( 運輸 )
誤字が多い、簡単な計算ができない傾向をここ数年、非常に強く感じる。 同じ問題の適性テストの合格率が3年前で75%だったものが、今は45%へと低下した( サービス )
高校入試レベルで作成している一般常識問題が解けない( 石油・ゴム )
ほぼ同じ難易度と思っている採用試験で平均点がここ10年で大幅に低下している( 建設 )
あまりにもレベルの低い学生が多すぎる。 大学の数が多すぎて学ぶ気持ちのない人まで大学に行っているのではないか( 食料品 )
ペーパーテストでは、下手をすると大卒よりも高卒のほうが点数が高いことがある( 機械 )
高校生に負ける となると、大卒の意味が問われる事態だ。 その学力のなかでも 「日本語の能力低下」 に頭を悩ませる声が最も目立った。
新入社員研修でメモを書かせてみると、やさしい漢字すら書けない者がいる。 やはり採用試験では作文を書かせる必要がある( 鉄鋼 )
文章を書かせたときの総合的な表現力のなさ。 短文であっても誤字、脱字が散見される( その他製造 )
「殿」 と 「様」 の使い分けができない( サービス )
特に男子学生。 文章を書く能力が極端に低下していて、入社後も営業日報を書けず、誤字脱字だらけ。 読書量も非常に少なく、大学4年間で1冊も本を読んでいない学生が来たこともある。 反面、女子学生のレベルの高さは目を見張るばかりだ( 卸売・小売 )
文科系の学生が分数の問題が解けないと指摘されているが、理科系学生の学力もあてにはならない。
技術系で本当に基本的知識が欠如している。 数学や物理の中学レベルの知識がない学生がいる( 電気機器 )
工科系学生の採用筆記試験において数学の点数が下がってきている( 輸送用機器 )
理工系の学生でもオームの法則とか電圧や電流の公式を答えられない学生がいる( 電気機器 )
面接時に専門分野の基礎的質問をしても答えられない学生が多い。 修士にもいる( 電気機器 )
そして、これらの学力低下が、コミュニケーション能力の低下の原因ではないかと指摘する。
一般常識や基礎学力に乏しいため話に厚みがない( 電気機器 )
学力以前の問題として 「読む」 「書く」 「話す」 などコミュニケーションが取りづらい学生が多い( 電気機器 )
筆記試験で受験者間の格差が広がっているが、それにも増して、コミュニケーションカの低下が著しい( その他製造 )
特に下位校の学生に関しては、話の内容から常識的な知識の欠如を感じることがある( 金融 )
大学が軽視し続けた一般教養の欠如を指摘する声が大きくなり始めたことを、大学関係者はどう読むか。
知識量があまりにもない。 質を重視したいが、それ以前にモノを知らない学生が多すぎる( 卸売・小売 )
基礎のない学生は会話が続かない( サービス )
朝刊一面の記事を話題にしても知らない。 しかし、ドラマのことはよく知っている( 化学 )
パソコンや語学の能力はあるものの、基礎的な学力と、その学力を駆使して総合的に想像する力に欠ける( その他製造 )
自分で考えをまとめられない、基礎的なことを理解しないまま新聞記事などの内容をそのまま自分の考えにしている、あまりの低レベルさに会う学生の半分は完全に失望させられる( 輸送用機器 )
常識テストのレベルは中学から高校1年レベルだ( 電気機器 )
また、アンケートでは学力低下の現状を聞いたつもりなのだが、マナーについて厳しい意見も多かった。それだけ腹に据えかねたケースが多かったのだろうか。
学力よりも常識の低下が目立つ。 携帯を切らないとか、簡単に座り込んでしまうとか、電話のかけ方を知らないなど( 化学 )
学力以前の、社会常識や礼儀の低下を年々感じる( 精密機器 )
上下関係や先輩後輩のマナーなど社会常識がない、いわゆる世間常識知らずが多い( 卸売・小売 )
現在の大学院卒が昭和40年代の学部卒レベル( 電気機器 )
こうなると、絶望的ですらある。


Q:こんな学生は要らない!

まずは職業観についての意見から。
自分が働くのだという自覚がない学生( 卸売・小売 )
ただ漫然とベルトコンベア式の教育制度に乗っかってきた学生。 就労意欲が著しく低い場合がある( 物流 )
仕事は 「与えられるもの」 として発想する学生は、これからの時代、社会から受けいれられない( 通信 )
「入社すればどんな資格を取らせてくれるのか」 という点に終始し、仕事の目的がない学生( 金融 )
楽をして( 適当にやって )好待遇を得ようとするタイプ( サービス )
企業選択にあたり、希望職種などを明確にせず、勤務地のみで決める人( サービス )
ここでも能力を問う声が多い。
年齢に相応した基本的常識が不足していたり挨拶などができない学生は採用を控える( 建設 )
読み書きそろばんができない学生( 機械 )
卒論を書かない学生( 機械 )
技術、経営、経済、世の中の動きなどに無関心( 電気機器 )
精神的なものも厳しく問われているようだ。
他人の悪口を言うことで自分を浮き上がらせようとする( 食料品 )
いわゆる評論家タイプで、有言不実行の人( その他製造 )
学生時代におカネに困ったことがない( 農林・水産 )
能書きが多い学生( サービス )
ストレス耐性のない人( 多数 )
どこかの面接本のとおりの受け答えしかできない( 建設 )
最後に紹介する、この意見に同意する採用担当者は多いだろう。
学生時代になんの目的もなく、ただ楽しく過ごした学生はほとんどが同じアピールをする。 「接客系のアルバイトで人とのふれあいの大切さを感じ、この経験を生かしたい」 「友人と協力してイベントサークルを設立し、役員をやった」。 アルバイトはインターンシップではなく、遊びのサークルで役員をやったことに何の意味があるのか( 石油・ゴム )
聞き飽きているそうだ。


Q:採用したい学生とは?

まずは当たり前の能力を持っているかどうか。
自ら目標を立て、それに向けて一所懸命がんばることができる人物( サービス )
自分の専門分野についてきちんと表現することができる学生( 建設 )
会社に入ってこういうことがしたいと明確な意志と将来の夢を語れる学生( 電気機器 )
自分のキャリアを自ら切り開いていく意志を持った学生( 食料品 )
好奇心旺盛で自己主張することができるとともに、自己実現意欲が高い学生( 電気機器 )
論理構成力やコミユニケーションの力も重要だ。
他人に意見が伝えられる、また他人の意見が理解できる( サービス )
自己と他人を比較し、自己の付加価値、適性をはっきりと述べることのできる学生( 精密機器 )
一つの問題に対していくつかの角度が違う切り口で見ることができ、判断・行動ができる( 電気機器 )
総合的な力や経験を問う声も。
自分の考えで行動できる( 機械 )
「動く」 学生。 ITの急速な発展で 「知る」 「考える」 学生は多く見受けられるが、 「行動する」 姿勢がある学生は評価が高い( 飲食業 )
自分の言葉で話ができる( 化学 )
苦労をしている( 食料品 )
自分のなかに軸を持っている学生( 電気機器 )
プロ意識のある学生( サービス )
自分が学んでいる大学を日本一と思っている学生( サービス )
商売気のある人( 化学 )
採用担当者としての役割を再確認するような声もある。
時代の風潮のためか、学生に筋の通った骨のある人物が少ない。 少ないなかでそうした人物を見抜いていくのが採用担当者の責務( サービス )
会社を変革してくれそうな雰囲気を持った学生を採用したい( 機械 )
企業は新人に期待している。 このことだけは間違いない。





連絡は携帯メール、入社直前のセクハラ合コン ……
「内定取り消し学生ふざけるな!」
企業人事部が怒りのぶちまけ






寿







自衛隊出身者が 「就活地獄でも引く手あまた」 という現実











“ファイティングポーズ” を取れない学生には 「丁稚奉公」 をさせよ
就職氷河期に日本の経営者が
「本当に求めている人材」






企業、学生・大学に不満
「主体性・創造力が欲しい」













使






















  
































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