May 15, 2011
 




 “大学のDisneyland化” と言われて久しいが、近年の大学は不勉強な学生が多すぎる 改めてこれらの大学の学生と教職員、それに親たちは、深く恥じるべきである。
 一人の若者が、20歳を過ぎるまで、生活の大方を学業優先で生かしてもらえるという恵まれた人生は、世界にそれほど多くはないのだ。 その背後には、子供の時から親の暮らしを支えるために労働し、文字を覚える暇さえなかったたくさんの人生がひしめいている。 その自覚がなかった、ということに対して恥じなければならない。
 当然のことだが、大学というところは、勉強の好きな若者だけが、勉強をしに行くところだ。 勉強が嫌いなら大学に行ってはいけない 高校の月謝をタダにするというようなご機嫌取りの政治が、ことの本質を見失わせるのである。


 ー 目 次 ー
  ( 1 ) 「ゴジラ先生の主張 より
  ( 2 ) 大学に広がる授業中の 「メール私語」
  ( 3 ) 出席・欠席・私語
  ( 4 ) 入学しただけで何故小躍りする?
  ( 5 ) 大学システムと学歴社会
  ( 6 ) 大学生は変わったか?
  ( 7 ) 大学入試制度の問題
  ( 8 ) 高大連携で大学生の学力低下に対応する補習教育をやることの意味
  ( 9 ) 「生きる力」 や 「問題解決能力」 はどうやったら身につくのか
  ( 10 ) 新大学論
  ( 11 ) 大学は何のために存在するのか
  ( 12 ) それでも大学へ行きたいか
  ( 13 ) 現代大学教育論
  ( 14 ) 教育現場からの報告
  ( 15 ) 覆面座談会
  ( 16 ) 学校と塾
  ( 17 ) 「奉仕」 義務化は是か非か
  ( 18 ) 警告・ジェンダーフリー教育の害毒
  ( 19 ) ジェンダーフリー( 性差否定 )教育はなぜ悪いか
  ( 20 ) 「おバカな一芸」 で大学生
  ( 21 ) 大学全入時代
( 22 ) 人事部長の本音 その他
  ( 23 ) 大学の高校補習に補助金
  ( 24 ) 有力人事部の告白~大異変 「お金、出世、採用」
  ( 25 ) 人事と世間の本音 「一流校、二流校、三流校」 の分岐点は? 他
  ( 26 ) 天下の“暴論” 大学生を東京から追い出せ!
  ( 27 ) 汚す学者
( 28 ) 世界が嗤っている
「日本人はバカになった」 は本当か?
( 29 ) なぜ、高学歴でも仕事がデキない人が増えているのか
( 30 ) 日本への 「留学生30万人計画」 が招く深刻な“質”の低下
( 31 ) Fランク大学の学力・知力が低過ぎる!



 


 「最近の若いモンはダメだ。 オレの若いころはもっと大変だった」 という中高年お決まりの口癖。 しかし、そう言っている中高年の人も、その上の世代の人から同じように言われていたはずですが ……。
 中高年の代表的な口癖といえば、 「最近の若いモンはダメだ。 オレたちの若いころはもっと大変だったし、もっと苦労した。 それでもオレたちは頑張った。 だからここまで来れたんだ。 お前らも文句言わずに頑張れ」 というパターンのものです。

 でもこれって、そう言っている中高年の人だって、その上の世代の人からは同じように言われていたはず。 そしてそれをさかのぼると、最後には ……。

平成生まれの人「就活が大変すぎる ……。 こんな時代に大学を卒業するなんてホントに不幸だ ……」
 
昭和初期生まれの人「オレの若いころは親からの仕送りなんかなかった。 大学に行くために東京に出てきても、夜も寝ずに必死でアルバイトして、むしろオレの方が親に仕送りをしてきたんだ。 そんな状態でもオレは幸せだった。 今の若者は親から仕送りをしてもらって、大学を卒業してからも援助してもらっている奴もいる。 それで不幸なはずがないじゃないか」
 
明治時代生まれの人「オレの若いころは、田舎から東京に出るなんて不可能だったよ。 その上、中国と戦争するわ、ロシアと戦争するわ、そのたびに赤紙が来て徴用されるしさ。 でも、そんな状態でもオレは幸せだった。 昭和生まれの人はせいぜい疎開したくらいで徴用もされてない。 親を田舎に置いて都会にも出ていける。 それで不幸なはずがないじゃないか」
 
江戸時代生まれの人「東京に出る? ああ、江戸のことか。 でもオレの若いころなんて、そもそも移動の自由がなかったんだ。 明治時代なら関所ももうなかったんだろ? それだけじゃないよ。 江戸時代は身分制度があって職業選択の自由もない。 名字さえないし。 それに鎖国してるから、旨いモンも少なかったしな。 何の自由もなかったけれど、それでも俺たちは幸せだった。 牛鍋やカステラを食ってる明治時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 
戦国時代生まれの人「オレの若いころは毎日が戦の日々だった。 いつ上杉勢が攻めてくるか分からないし、いったん戦となれば、殿のために命を捧げるのがオレたちの人生だ。 それでもオレは幸せだった。 江戸時代なんて剣の訓練もしょせんは遊びの平和な時代だろ。 参勤交代で命を落とすわけじゃないし。 そんな江戸時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 
奈良時代生まれの人「オレの若いころは実力でのし上がるなんて不可能だった。 そもそも貴族以外は人間扱いされず、ドデカい大仏を作るからと徴用されたりする。 平民はいくら優秀でも貴族にはなれない。 それでもオレは幸せだった。 でも、戦国時代は実力社会だろ? 実際、秀吉は百姓から太閤様にまでなったんだし、努力が報われるいい時代だよ。 そんな時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 
弥生時代生まれの人「オレの若いころは律令制なんてなかった。 政治も経済も、卑弥呼とかいうおばちゃんが鹿の骨を焼いて呪術で決めていた。 しかも運が悪いと祭祀の時に “生けにえ” にされちゃうんだぜ? そんな世の中でもオレは幸せだった。 奈良時代なら律令制度が始まってるから論理の通じる時代だろ? そんな時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 
縄文生まれの人「オレの若いころは稲作なんてなかった。 だから、食料は毎日山や川に探しに行く必要があったんだ。 食料が手に入らない日が続くと仲間がバタバタ餓死してしまう。 だから毎日、生きるために必死だった。 それでもオレは幸せだったよ。 弥生時代なら米作が始まって高床式倉庫もあったんだろ? そんなんで不幸なはずがないじゃないか」

 …… 以上、自分が若い時にどれだけ苦労したか、また、そんな苦しい中でもオレ様がいかに前向きに生きてきたかを自慢する “オレの若いころの不幸を自慢する大会” でした。